しめ飾りや門松などのお正月飾りは、
松の内を過ぎたら供養する必要があります。
一般的には、神社などに持っていって、
どんと焼きでお焚き上げをしてもらうものですが、
どうしてもそれができない場合、
自宅でも処分する方法がありますよ。
今回は、お正月飾りを自宅で処分したいときの、
正しい方法についてご紹介します。
お正月飾りは毎年処分するべきなの?
お正月飾りとは、門松やしめ飾り、
鏡餅などのことを指します。
こういったものが、
玄関先やデパートなどに飾られるようになると、
「もうすぐお正月だなぁ〜」と感じられて、
嬉しくなりますよね。
ただ、お正月飾りは、
ただの季節を感じるための
飾り付けなのではありません。
お正月は、新年の神様=「年神様」を
お迎えしてもてなすためのお祝いの行事です。
年神様は、山から降りてきて、
新しい一年の幸せをもたらしてくれます。
その年神様に来てもらうために、
玄関先には門松やしめ飾りを飾ります。
門松は、
「この家は、年神様を迎える準備が整いました」
という目印になり、
しめ飾りは、
「この家は、清浄な結界の中です」
ということを年神様に示します。
また、家の中に置く鏡餅は、
やってきた年神様が過ごされる場所に
なるのです。
1月7日の松の内を過ぎると、
お正月飾りはその役目を終え、
処分することになります。
「まだキレイなのに、捨てるなんてもったいない!」
「来年も使ったらいけないの?」
と思うかもしれませんが、
今年のお正月飾りは今年の年神様が
使われたもの。
来年も同じものを飾ると、
来年の年神様にお下がりを使ってしまうことに
なります。
神様は清浄なものを好まれますので、
これはとても失礼になってしまいます。
だから、お正月飾りは毎年処分しないと
いけないんです。
ただ、近年は、インテリア感覚でオシャレな
しめ縄リースなどを飾るようになりました。
こだわって選んだものを、
一年だけ使って捨てるのは
もったいないですよね。
このような場合は、
あくまでインテリア雑貨と考えて、
毎年同じものを使ってもいいのではないか、
という考え方も広まってきていますよ。
自宅でお正月飾りを処分する正しい方法
松の内を過ぎたあとのお正月飾りは、
神社などに持って行って
お焚き上げをしてもらいます。
神様が使われたものなので、
きちんと供養したほうがいいからです。
ただ、神社が近くになかったり、
どうしても持っていく時間が
なかったりすることもありますよね。
そんなときは、
自宅でお正月飾りを処分しても
いいのでしょうか?
答えは、「処分してOK!」です。
ただし、あくまで神様が使われたのですから、
正しい処分の手順を踏み、お清めをしましょう。
①お正月飾りを分解して分別する
しめ飾りや門松は、
ほとんどが燃えるゴミですが、
針金などが使われていることがあるので、
まずはそれを分解して燃えないゴミと分別します。
②紙の上に置き、手を合わせる
燃えるゴミ・燃えないゴミに分別したお正月飾りは、
それぞれ新聞紙やコピー用紙などの上にのせて、
感謝の気持ちを込めて手を合わせます。
③塩をふってお清めして、紙で包み、ゴミに出す
塩を用意して、
お正月飾りに「左・右・中央」の順に
塩をふって清めます。
これでお清めは完了しましたので、
紙で包んだら、
燃えるゴミ・燃えないゴミに出しましょう。
丁寧に処分することで、
自分自身も後ろめたさなく
清々しくなることができます。
処分前のお清めは、
自宅にあるもので出来ますので、
ぜひ行うようにしましょう。
なお、
「どうしてもゴミに出すのは気が引ける…」
という方には、郵送にてお焚き上げを
引き受けてくれる神社もあります。
また、お焚き上げを神社に依頼してくれる
代行サービスもありますよ。
コロナ禍で、神社に行きにくいという人にも
支持されているサービスです。
まとめ
今回は、
お正月飾りを自宅で処分する方法について
解説しました。
門松やしめ飾りなどのお正月飾りは、
年神様に来てもらうためのものです。
今年使ったお正月飾りを来年も使うことは、
来年の年神様に失礼にあたってしまうので、
毎年処分するのが一般的です。
お正月飾りの処分は、神社などに持ち込み、
お焚き上げをしてもらいます。
自宅で処分したい場合は、
感謝の気持ちを持って塩で
きちんとお清めすれば、
ゴミとして出してもOKですよ。
丁寧に行えば、自分自身も後ろめたさなく
処分することができますね。