肌寒い日が続くと、そろそろ「ゆず湯」の季節だなぁと思います。
娘が幼稚園の頃、初めてゆず湯に入ったのですが、「からだがチクチクする―。」と大騒ぎ。
10年近くたった今でも子どもたちはあの日のことをよく覚えていて、ゆず湯を「チクチク風呂」と呼んでいるんですよ(笑)
冬至にはゆず湯に入って、かぼちゃを食べる。
日本の風習ですよね。
でもそもそも冬至ってどんな日のことを言うのでしょう。
日にちも変わることがある冬至。
そしてどんなことを何のためにするのでしょうか?
今回は、子どもたちにも伝えたい「冬至のすごし方」について詳しくお話していきたいと思います。
冬至とは何?由来と意味を解説します。
2020年の冬至日は12月21日です。
冬至日とは、一年で最も昼の時間が短く、夜の時間が最も長くなる日のこと。
日の出から日没までの時間が一番短い日、つまり太陽の動きが関係しているのです。
そのため、冬至日は前後することがあります。
昔の人はこの日を「生命の終わる日」として恐れていたそうです。
生命の源である太陽が出ている時間が短いことに、恐怖を覚えたのかもしれません。
だから冬至日に厄を落とそうと、栄養をとったり身体を温めたりして無病息災を願ったのです。
昔かぼちゃは冬の寒い時期まで保存ができる栄養価の高い唯一の野菜でした。
そして風邪や中風(脳卒中のこと)を予防してくれる野菜としても知られていました。
なので冬至にはかぼちゃが食べられるようになったのです。
実際にかぼちゃには、ビタミンやカロテンが多く含まれ、動脈硬化の予防に効果があります。
先人の知恵はすごいですね。
我が家では、冬至の日にかぼちゃの煮物を食べることにしています。
子どもが小さかった頃は、甘いかぼちゃの茶巾をつくって出したりしていました。
冬至にかぼちゃを食べる理由を教えると、子どもたちは一生懸命、かぼちゃの茶巾を食べてくれるのです。
とてもかわいかったですよ。
また、小豆粥を食べる地域もあり、これも体を温め栄養を取るのに最適な食べ物なのです。
他にもこんにゃくを「体の砂払い」と称し、
体内の悪いものを掃除するために食べることもあります。
自分の住んでいる地域に伝わる冬至食を試してみるのも、面白いかもしれませんね。
冬至にゆず湯に入るのはどうして?
どうやって用意すればいいの?
ゆず湯にはいる習慣は、銭湯ができた江戸時代から始まったそうです。
冬至と湯治(とうじ)、ゆずと融通(ゆうずう)をかけて「ゆず風呂に入って融通良く健康になりましょう。」といった意味を込めていました。
銭湯の宣伝文句だったかもしれませんね。
しかし、ゆずには身体に良いさまざまな効能があるのも確か。
ビタミンが豊富で乾燥肌や老化の予防ができるだけでなく、そのさわやかな香りでリラックス効果も期待できます。
でも我が家の初ゆず湯は大失敗!
私はそれまで平気だったのですが、なぜかその年子どもと一緒にゆず湯に入ると身体中チクチク痛くなって、肌が赤くなってしまったのです。
あとで原因を調べると、案外単純な失敗でした。
それは、子どもたちが面白がってゆずを揉んだり絞ったりしたことでした。
そのせいで果汁がお湯に入り、酸性になってしまったのです。
肌の弱い子供と、乾燥肌の私はより酸の刺激を受けてしまったのでしょう。
その年以来、ゆずは3つだけ丸ごとお風呂に入れるようにしています。
そして、子どもたちに絞らないようにお願いしています。
おかげで、肌はピリピリすることはありません。
3つだけでも、その香りを十分楽しめます。
小さなお子さんが入る場合は、ゆずを丸ごと洗濯ネットに入れてお風呂に浮かべてみてくださいね。
どうしても肌がピリピリするようなら、ゆずの香りがする入浴剤を入れ、本物のゆずはお湯に入れないで飾ってあげるのも一つの手です。
ゆずを見ながら、冬至のお話をしてあげるときっと子どもたちは喜びますよ。
まとめ
冬至は夜が一番長くなる日です。
家族そろって、かぼちゃを食べたりゆず湯に入って、長い夜を楽しんでみましょう。
そして、冬至日を境に、今度は昼の時間が伸び始めます。
春がやって来るお祝いの日でもあるのです。
寒さに耐えた体にエネルギーを補充して、みんなで春を迎える準備をしてくださいね。
きっと子どもたちにとっても素敵な思い出になると思いますよ。