寒中見舞いは冬の挨拶状です。
最近は、喪中のときに年賀状の代わりに
出すことも多くなっています。
こういう場合、家族などの写真入りの
寒中見舞いって出してもいいのでしょうか?
もしかして良くないことかも…!?
今回は、喪中の場合や写真の有無、
ハガキを出す時期など、寒中見舞いのマナーについて
詳しく解説します。
寒中見舞いを出す前に、きちんと知っておきましょう!
自分が喪中の場合は?相手が喪中の場合は?みんなの意見まとめ!
寒中見舞いというのは、
元々は冬の時期の挨拶状でした。
ですが、現在では、
・喪中の人が年賀状を出せない
・年賀状を出すのが遅れた
・年賀状の返事が遅れた
という場合に、
年賀状の代わりとして出すことが多くなりました。
そんな寒中見舞いですが、
家族などの写真を入れたものを
送ってもいいのでしょうか?
まず、寒中見舞いに写真を入れてはいけない、
という決まりやマナーはありません。
最近では、印刷会社が写真入りの寒中見舞いを
取り扱っているほどです。
しかし、自分や相手が喪中で、
年賀状の代わりとして寒中見舞いを出す場合は、
写真を入れるのは避けるべきとされています。
喪中というのは、身近に不幸があったとき、
喪に服している一定の期間のことです。
喪に服している間は、亡くなった人を偲んで、
晴れがましいことは避けます。
そのため喪中の人は、
おめでたいお正月を祝う挨拶状である
年賀状は出さないという慣例があるのです。
それでも、年始の挨拶をしておきたい場合に、
代わりに出すのが寒中見舞いです。
ですから、
悲しみに暮れている期間である喪中の挨拶状に、
楽しそうだったり幸せそうだったりする写真が
入った寒中見舞いが送られてきたら、
受け取った側は違和感を覚えるでしょう。
これは、自分が喪中であっても、
相手が喪中であっても同じことです。
世間の意見としても、
「喪中に写真入りは非常識!」
「寒中見舞いにわざわざ写真を入れる人は
少ないから、届いたら驚いてしまうと思う」
というものが大半です。
中には、
「子どもが生まれて、
どうしても写真を見てもらいたくて、
写真を入れた」
という人もいるようですが、
一般的にはあまりよくない印象を
与える可能性があるため、
気をつけた方がよさそうです。
また、ハガキのデザインも、
華やかなものやカジュアルなものは避け、
出来るだけシンプルなものを選ぶことが
すすめられます。
今さら聞けない!寒中見舞いのマナーってあるの?教えちゃいます!
写真以外にも、寒中見舞いには様々なマナーがあります。
まとめて確認しておきましょう。
寒中見舞いを出す時期
寒中とは、
小寒(1月5日ごろ)から
立春(2月4日ごろ)を指すため、
寒中見舞いはこの間に出します。
ただし、年賀状の代わりとして出す場合は、
松の内(1月7日ごろ)を過ぎてからが
良いとされています。
喪中の場合も同様です。
切手とはがき
ハガキや切手に特に決まりはありません。
喪中の場合には、
控えめなデザインを選ぶほうがよいでしょう。
迷う場合には、郵便局で、
切手部分が胡蝶蘭のデザインになったハガキ
が販売されていますので、
そちらを購入してはいかがでしょうか。
寒中見舞いのよくある文例
寒中見舞いは、以下のような構成で書きます。
①季節の挨拶
(寒中お見舞い申し上げます)
②時候の挨拶〜安否を尋ねる挨拶
(厳しい寒さが続いておりますが、
皆様いかがお過ごしでしょうか)
(厳寒の折、ご家族の皆様におかれましては
ますますご健勝のこととお喜び申し上げます)
③近況報告
(おかげさまで、
私どもは変わりなく過ごしております)
(○月に義父が他界しましたため、
年始のご挨拶を控えさせていただきました)
④結び
(本年も皆様にとってよりよい年となりますよう、
心よりお祈り申し上げます)
出産、結婚などの報告
通常の寒中見舞いであれば、
報告をすることは問題ありません。
ただ、喪中の場合には、
おめでたいことの報告は控えた方がよい、
とする意見もあります。
まとめ
今回は、寒中見舞いのマナーについて
詳しくご紹介しました!
寒中見舞いは、
1月5日ごろ(年賀状の代わりとして出すなら1月7日ごろ)から
2月4日ごろに出します。
喪中の場合、家族などの写真入りの寒中見舞いは
避けた方がよいとされています。
また、ハガキや切手もあまり華やかなものでなく、
控えめなデザインを選ぶようにしましょう。
出産や結婚などのおめでたい報告も、
控えた方がよいという意見が多いです。
喪中でなく、季節の挨拶状として、
寒中見舞いを出す場合は、
マナーはこれといって
厳格に決まっているわけではありません。
相手に気持ちの伝わるお見舞い状に
しましょう!