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床屋の前のくるくる回るアレ!名前や仕組みは?なぜ置いてあるの?




床屋さん

床屋さんの前に置いてある、
赤と白と青のアレ。

見たことはあっても、
名前は意外と知らないですよね。

無限に下から上に向かって
動いているように見えますが、
一体どういう仕組みなのでしょう?

そもそも、
なぜ床屋さんの前に置いてあるのでしょうか?

今回は、そんな床屋さんのくるくるに
関するさまざまな疑問にお答えしますよ!

床屋のくるくるの名前は?なぜ置いてる?

床屋さんの前に置かれている、
赤・白・青のくるくる回るアレには、
ちゃんと名前があります。

その名も「サインポール」です。

なんと、海外の理髪店などにも置かれていて、
「barber’s pole」と呼ばれています。

そのまんま「床屋の棒」という意味ですね。

「サインポール」は和製英語で、
日本でしか通じませんので、
注意してくださいね。

では、サインポールは
なぜ床屋さんの前に置かれているのでしょうか?

それは「ここが理容所という目印のため」なんです。

理容所というのは、
あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、
床屋や理容室、理容店などの正式な総称のことです。

 

理容所では、理容師さんが髪を切ったり、
顔をシェービングしたりして、
容姿を整えてくれます。

美容師さんのいる美容所(美容室や美容院の総称)と
似ていますが、できることが少し異なっていて、
現在だと顔全体のカミソリによるシェービングは
理容所でのみ行うことが可能です。

 

理容所の前に
サインポールが置かれるようになった理由には、
理容師の歴史が関係しています。

理容業は、中世ヨーロッパ時代から始まりました。

イギリスでは、理容師がカミソリなどの
刃物の細やかな扱いに長けていることから、
医療における外科手術を任されるようになりました。

そして、理容師と外科医の二つのわらじを履く
「理容外科医」と呼ばれるようになりました。

当時、患部の悪い血を抜くことで、
病気を治療する「瀉血(しゃけつ)」という方法が
ありました。

赤い棒を患者さんに握らせて
血を抜き取っていたのですが、
手術後に洗ったその赤い棒と
白い包帯が風でらせん状に絡み合うようすが、
現在のサインポールの原型になったと言われています。

月日が流れ、医療が進歩してくると、

「きちんと医学を学んだ医者ではない
理容外科医は、
手術などの医療行為を
するべきではない」

という考えが広まっていきます。

そしてついに、
18世紀頃、外科と理容は
完全に別のものとして扱われることになります。

そこで、
理容は「赤・青・白」の看板を、
外科は「赤・白」の看板
掲げることが決められました。

これが、サインポールの原型と混ざり、
理容所の前には赤・青・白の
らせん状の看板が建てられるようになったのです。

ちなみによく、「赤が動脈で、青が静脈を表す」という説を
聞きますが、
これは全国理容生活衛生同業組合連合会も支持していません。

つまり、間違った説のようです。

床屋のくるくるの仕組みって?

床屋さん

ところで、サインポールって
くるくる回っていますよね。

それも、
下から上に向かってずーっと動いていたり、
回っていたりするように見えます。

サインポールを見ているのが
好きな子どももよくいますが、

「あれってどうやって動いてるの?」
「どうしてずーっと回っているの?」

と聞かれたら、答えられますか?

意外と分からないですよね。

サインポールがくるくる回る仕組みって、
どうなっているんでしょうか?

実は、サインポールを止めてみると、
右斜め上に向かって
赤・白・青のストライプが円柱に描かれているだけ。

それを軸を中心にしてくるくる回すだけで、
下から上に向かって模様が吸い込まれて行くように
見えるんです。

脳が錯覚して見てしまっている
「錯視」と言われる現象です。

サインポールを回すのは、
その理容所が営業中である目印です。

さらに、それを蛍光灯で光らせることで、
より目立たせています。

サインポールのファンは多く、
なんとおもちゃやミニチュアまで
販売されているんです!

子どもさんがサインポール大好きで、
その仕組みをよく知りたいと言うなら、
こういうものを購入してみても面白そうですね。

まとめ

床屋さん

今回は、床屋さんの前に置かれている
くるくる回るものについて、
詳しく解説しました!

あのくるくるは「サインポール」と言って、
世界中の理容所に目印として置かれています。

昔は理容師が外科手術もしており、
そのときに使用した赤い棒と
白い包帯がらせん状に絡まったものが、
サインポールの原型と言われています。

サインポールが下から上に
吸い込まれていくように見えるのは、
錯視によるものです。

 

実際は、右斜め上に向かって
赤・青・白の3本がストライプになっていて、
それが軸を中心に回っているだけなんです。

街中で見かけたときには、
ぜひよく見てみてくださいね。

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