冬至の時期に美味しい、と期間が限定されると
「さぞ珍しいかぼちゃなんじゃないの?」
と思われますが、実はスーパーでおなじみの
【えびすかぼちゃ】もそのひとつなんです。
ちょっと驚きですよね?
「ちょっと待って、えびすかぼちゃってどんなかぼちゃなの?」
という方もいらっしゃるかも知れないので、
ここからはかぼちゃについて、少し見ていきましょう。
冬至の時期に美味しいかぼちゃの品種は？
煮物やサラダ、なんでも美味しく
食べられちゃう【かぼちゃ】
でも、一言でかぼちゃといっても
いろんなかぼちゃがあるんです。
・西洋かぼちゃ
・日本かぼちゃ
・ペポかぼちゃ
中でも西洋かぼちゃはスーパーでよく見るかぼちゃで、
さらに西洋かぼちゃの中にも
さまざまな品種が存在します。
「えびすかぼちゃ」
「くりゆたか」
「九重栗かぼちゃ」
などなど。
ほかにもいろんな品種のものがあるんですよ!
ところで、夏の時期に収穫される野菜を
夏野菜といいますよね。
かぼちゃの収穫時期は夏頃。
なので、かぼちゃは夏野菜と言われています。
野菜は採れたてが美味しいですよね。
かぼちゃも、もちろんそう……ではなく!!!!
なんと、かぼちゃが美味しく頂けるのは秋から冬なんです!
かぼちゃは収穫してすぐ食べるよりも、
数ヶ月の間、保管・追熟させてから食べる方が
美味しいうえに栄養価も高くなるんです。
つまり、冬至の時期のかぼちゃは
そもそも食べごろのかぼちゃということなんです。
プランターで冬至かぼちゃを育てる方法
夏頃収穫のかぼちゃを植えるのはだいたい春ですが、
実は、夏から植えられるかぼちゃがあるんです。
そのかぼちゃを「冬至かぼちゃ」といいます。
名前からして、冬至に食べるのに
ぴったりじゃないですか。
「興味はあるけど、かぼちゃって畑で作るものでしょう?」
そんなことないんです。
なんと、ご自宅のプランターで育てられるんですよ!
買うのも手軽でいいですが、
自分で作ったかぼちゃを食べて
元気に冬を越すのもいいですよね。
ここからは、プランターでかぼちゃを育てる方法について
ご紹介していきます。
ステップ0.種を選ぶ
まずは種を選びましょう。
・えびす：初心者におすすめの品種。
夏にまいても作りやすく、煮物にすると美味しいですよ!
・ほっこり133、栗えびす：ホクホクしたかぼちゃが好きな方におすすめ。
・ほっこりえびす：夏にまいても使いやすい品種。
少し小さめではありますが、甘くて早く生ります。
ステップ1.種をまく
次は種をまきます。
1：ポットに種まき用の土を入れます。
種2つを3センチくらい離した場所に
平らにおいて、押し込みます。
（1センチくらい）
2：種の上に土をかけて、かるーく押さえます。
そのあと、たくさん水をあげてくださいね!
※双葉が出たら間引きして、
1ポット1株にしてください!
ステップ2.プランターへ植える
葉の直径が4・5センチくらいまで育った頃、
プランターへ植えます。
涼しい時間帯（夕方ごろ）がいいですよ。
植えた後は、たくさん水をあげましょう!
その後も、水やりはこまめに。
敷きわら、もみ殻で根本を覆って乾燥を防ぐようにします。
ステップ3.仕立て方
※栽培の期間が限られているので、
親づる1本に1つの実がなるようにします。
根元から数えて10～15枚目の葉の間の
咲く雌花に着果させると、
味も大きさもいい感じのかぼちゃができるので、
1～9枚目の葉や花は全部取るようにしましょう。
ステップ4.着果
確実に着果させるためには人工授粉がおすすめです。
【人工授粉の方法】
1：雌花が咲いたらその日咲いた雄花を
選んで摘み、花びらを取って
雄しべをむき出しにします。
2：雌花の柱頭に花粉がつくよう、
丁寧に受粉させましょう。
晴れた日、朝の9時頃までにはこの作業をします。
ステップ5.追肥
実がこぶしくらいの大きさになったら
追肥をしましょう。
1㎡あたりチッソ成分3ｇが目安。
追肥後は整枝を控えます。
着果後はうどん粉病に掛かりやすくなるため、
薬剤での防除がおすすめ。
ステップ6.収穫
だいたい11月が収穫時期。
花梗がコルク状になって、
実に横割れが見られたら完熟の目安!
正直なかなか……というか、
結構大変な作業ではありますが。
大変だったからこそ、
実がなった時の感動はひとしおでしょう!
ちなみに、できたかぼちゃの実は
きちんと冬至まで置いておくことが
できますので!
試してみてはいかがでしょうか?
まとめ
いかがでしたか?
冬至に美味しく食べられるかぼちゃ、
案外近くにあることにビックリですね!
・かぼちゃは夏野菜であるが、旬は秋～冬にかけて。
冬至の頃はちょうど美味しいかぼちゃが食べられる時期になっている。
・冬至に美味しいかぼちゃの品種は、
特別珍しいものではなく、
お店でよく見かける「えびすかぼちゃ」も
十分美味しくいただける。
・夏に植えるかぼちゃは「冬至かぼちゃ」と呼び、
プランターでの栽培が可能。
手間はかかるが、できたかぼちゃは
冬至まで置くことができる。
栄養価も高くて美味しい、旬のかぼちゃ。
ご飯のおかずからお菓子まで、
幅広く活躍してくれる実にすごい野菜です!
風習にならって冬至かぼちゃを食べ、
元気に冬を越そうじゃありませんか。
