マンガ「鬼滅の刃」は、
今や大人から子供まで大人気の作品ですね。
先日ついに最終回を迎えましたが、
まだまだ人気は増すばかりです。
そんな鬼滅の刃の物語の中で、
終盤になっても謎に包まれているのが
「青い彼岸花」の正体です。
コミックス派やアニメ派の方は
まだ分からないと思いますが、
実は最終回までにきちんとその秘密が
解き明かされたのです!
今回は、マンガで語られた「青い彼岸花」の
正体についてご紹介します。
あの人物こそが「青い彼岸花」と考察されていた!?
鬼滅の刃では、
宿敵・鬼舞辻無惨が「青い彼岸花」を
探していました。
生まれつき病弱だった無惨は、
病気が治らないことに苛立ち、
診察をしていた医者を殺してしまいます。
ですが、その医者の調合していた薬のおかげで、
死なない体=鬼になっていることが分かりました。
そして実はその薬には「青色の彼岸花」が
使われていたのです。
無惨は日光を浴びても死なない体を
目指しています。
青い彼岸花があれば、
その願いが叶うかもしれないと考え、
ずっと探し続けている、というわけです。
この「青い彼岸花」については、
マンガでもなかなか謎が解明されなかったため、
読者がさまざまな考察をしていました。
仮説1.禰豆子が「青い彼岸花」
禰豆子といえば、
太陽を克服した唯一の鬼です。
そのため、禰豆子を食べることで、
無惨が太陽を克服できると予測され、
禰豆子こそが「青い彼岸花」なのではないか、
というのです。
仮説2.伊黒が「青い彼岸花」
彼岸花は別名を「蛇花」といいます。
伊黒小芭内(いぐろおばない)は蛇柱ですから、
何か関係があるのではないかと、
この「伊黒が青い彼岸花」説を
支持する読者が多くいます。
さらに、彼岸花には
「思うはあなた一人」という花言葉があり、
恋柱の甘露寺蜜璃への
伊黒の一途な恋心を思わせます。
伊黒の出身地である
八丈島にある「天空の道」が、
「天空に咲く花」の別名をもつ
彼岸花と関係しているのでは、
という考察もあるのです。
仮説3.竈門家が持っている
那多蜘蛛山(なたぐもやま)での死闘の際、
炭治郎が走馬灯を見るシーンがあります。
子どもの頃からのたくさんの思い出の中に、
彼岸花が描かれているコマがあるんです!
そのため、炭治郎にとって
彼岸花は子どもの頃から
慣れ親しんだものと推測されます。
禰豆子が太陽を克服したのも、
何かしら青い彼岸花と接触が
あったためではないか、
とも言われています。
本当の「青い彼岸花」の正体はコレだった
※ここからは、週刊少年ジャンプ本誌の
ネタバレを含みますので、
ご注意ください。
このように、
これまで「青い彼岸花」については
いろいろと予想されていました。
それが、先日ついにその正体が判明したのです!
なんとそれは最終回。
いやー、最後の最後までひっぱりましたね!
最終回では、
炭治郎たちが無惨を倒し鬼がいなくなった、
その後の現代に生きる炭治郎たちの子孫が
描かれています。
炭治郎やカナヲ、善逸、禰豆子の子孫が
普通の学生として生活していたり、
柱の子孫や生まれ変わりが
先生や体操選手として生きていたりと、
辛い時代を生きた鬼殺隊と
瓜二つのみんなが幸せそうに生きる様子は、
ファンにとって見られて嬉しい光景でした!
そんな中で、伊之助とアオイの子孫である、
嘴平青葉(はしびらあおば)という
男性の研究者が登場します。
伊之助に似てとても美しい顔立ちで、
ある植物の研究で有名な学者なのです。
その植物こそが、「青い彼岸花」だったのです!
青い彼岸花は、誰かを比喩した表現だったのではなく、
マンガ内で本当に存在する花だったんですね!
(*現実には存在しません)
本編で、この青い彼岸花は、
1年に2〜3日、昼間にだけ咲く花だった
ことが分かります。
昼に活動できない無惨に見つけられなかったのも、
納得できますね。
ちなみに、
「青い彼岸花は昼にしか咲かないから
無惨が探せないのでは?」
と、事前に予想をしていた方もいました。
すごいですね!
ただ青葉くんは、なんと
うっかりミスで
青い彼岸花を全部枯らしてしまった
のです!
そして研究所をクビになってしまうという…
なんだか可哀想な展開なんです。
でも、青い彼岸花を全部枯らしてしまったと
いうことは、
もう二度と鬼を作りだすことができないことも
意味します。
実は青葉くんは
すごいお手柄をやって退けていたのです!
こうして、
鬼滅の刃の鬼退治は真の終わりを迎えたというわけです。
新情報!青い彼岸花と炭治郎の関係が判明!?(さらにネタバレ注意)
本編が完結してから約9ヶ月後の2021年2月4日、
ファン待望の2冊目のファンブック
『鬼滅の刃 公式ファンブック 鬼殺隊見聞録・弍』が
発売されました。
この本は、
連載中や単行本では明かされなかった
キャラクターの裏話や設定、
描き下ろしの漫画などが
240ページに渡り収録され、
「ファン必読の素晴らしい内容」と
話題になりました。
中でも、「最も衝撃的な内容」と言われたのが、
「青い彼岸花」に関しての新たな事実です。
青い彼岸花については、
本編の最終回でようやく伏線が回収され、
全てが明かされたと思われていました。
ですから、
「まだ隠されていた事実があったなんて!」と
とても驚かされたのです。
※ここからファンブックのネタバレを含みますので、
ご注意ください。
それは「始まりの呼吸=日の呼吸」の剣士である、
継国縁壱(つぎくによりいち)の紹介ページの中の、
大正コソコソ噂話というコーナーに
書かれています(130ページ)。
なんと、炭治郎の母親である葵枝(きえ)が、
青い彼岸花の咲く場所を知っていて、
幼い頃に炭治郎もそれを見たことが
あったというのです!
那田蜘蛛山で炭治郎が見た走馬灯の中に、
彼岸花が描かれていたとお伝えしましたね。
「あれは青い彼岸花では?」と
ファンが予測していましたが、
予測通り、
本当に「青い彼岸花」だったことも分かりました!
青い彼岸花は毎年咲かず、
咲いてもわずかな時間だけだったので、
兄弟の中でも炭治郎しか
見ることが出来ませんでした。
なぜ葵枝が知っていたのか…
どうして炭治郎だけに見せたのか…など
まだ疑問は残りますが、
かねてからファンに予想されてきた
「竈門家と青い彼岸花には関係がある」
ということは分かったわけです。
そしてその場所は、「うた」という女性が
埋葬された場所だというのです。
縁一とうたのお話
うたは縁壱の妻で、
物語の重要人物の一人です。
縁壱とうたについても、
ご紹介しておきましょう。
縁壱は、
戦国時代に双子の弟として生まれました。
昔は、双子の弟は縁起が悪いとされたため、
父親からひどい扱いを受けます。
母親は大切にしてくれましたが、
その母親が亡くなったことを機に、
縁壱は十歳を待たずして家を出ます。
そして、家族を流行り病で亡くしたという
同じくらいの歳の女の子「うた」と出会います。
独りぼっち同士の縁壱とうたは、
一緒に暮らすことにし、
十年後夫婦となります。
平穏で幸せな日々を、
縁壱はいつまでも守りたいと願いました。
しかし、うたは縁壱の外出中に
鬼に襲われて亡くなってしまいます。
これをきっかけに、
縁壱は日の呼吸を使う鬼狩りとなり、
類い稀なる剣の才覚を発揮します。
竈門家と縁壱は、
炭治郎の先祖である炭吉(すみよし)とすやこが
鬼に襲われたところを、
鬼狩りとなった縁壱が助けたことでつながりました。
縁壱に見せてもらった
「日の呼吸」の剣技の素晴らしさに
感動した炭吉は、
それをヒノカミ神楽として
竈門家に受け継ぎます。
そして時代を超えて、
炭治郎は受け継がれたヒノカミ神楽を使い、
無惨を倒したのです。
無惨を倒した日の呼吸が生まれる
きっかけとなったと言える
「うた」が埋葬された場所に、
無惨が探し求めていた青い彼岸花が
咲いていたというのは、
なんとも不思議な因縁を感じます。
青い彼岸花の新情報を読んだファンの考察が面白い!
先ほどお伝えしたとおり、
連載中から青い彼岸花については、
ファンがたくさんの考察をしてきました。
そして、『鬼滅の刃 公式ファンブック 鬼殺隊見聞録・弍』が
発売された直後からも、
新情報からさらなる考察をしていますよ。
考察①:炭治郎と禰豆子は青い彼岸花を食べていた?
無惨によって
たくさんの鬼が生み出されましたが、
太陽の光を克服したのは
炭治郎と禰豆子だけでした。
これは、
「2人が青い彼岸花を食べていたからではないか?」
というのです。
本編では、禰豆子が山菜をとりに行くシーンが
描かれています。
つまり、日常的に山の植物を食べていたと推測されます。
そこに誤って青い彼岸花も採ってしまい、
炭治郎と禰豆子だけが
食べてしまった可能性が考えられます。
なぜ2人だけなのかというと、
竈門一家が無惨に襲撃されたとき、
禰豆子は鬼となり生き残りましたが、
葵枝や他の兄弟は亡くなってしまったからです。
禰豆子だけは青い彼岸花を食べていたために、
すでに鬼となる素質を持っていたのだとしたら、
禰豆子だけが鬼となったことにも納得がいきます。
また、炭治郎が鬼になってすぐに
太陽の光を克服したことは、
他の多くの鬼が長年成し遂げられなかったのに
ちょっとご都合主義な感じもしました。
ですが、青い彼岸花を食べていたのだとしたら、
辻褄が合いそうです。
考察②:青い彼岸花はまだある?
本の中では、
「青い彼岸花は嘴平青葉が全て枯らしてしまい、
種も育たなかったので、もう咲くことはないだろう」
といった表現がありました。
しかし、
青い彼岸花が竈門家のそばにだけ
咲いていたとは限りません。
青い彼岸花は「うた」が埋葬された場所に
咲いていたとありましたが、
うたが亡くなったのは戦国時代(1467年から1615年)です。
一方、無惨が青い彼岸花の薬を医者に処方され、
鬼になったのは平安時代(794年~1185年)です。
そのため、平安時代には既に、
うたの埋葬場所に関わらず、
どこかに青い彼岸花が咲いていたのではないか?と
推測できるのです。
もしかしたら、
まだどこかに青い彼岸花は眠っていて、
数年に一度数時間だけ
花を咲かせているかもしれません。
※ただ、青い彼岸花はあくまでフィクションであることを
忘れないでくださいね!
まとめ
今回は、マンガ「鬼滅の刃」で登場する
青い彼岸花の正体について解説しました!
青い彼岸花の正体は、
長らく謎に包まれた存在だったので、
読者の中では「禰豆子が青い彼岸花なのでは?」など
さまざまな憶測が飛び交っていました。
そしてついに、マンガの最終回で
ようやく明かされました。
青い彼岸花は数年に一度、
昼にしか咲かない花だったので、
無惨に見つけられなかったのです。
青い彼岸花は、
伊之助とアオイの子孫である
植物研究者・青葉によって全て枯らされて、
鬼は二度と作られることがなくなったことが
示唆され、マンガは幕を閉じました。
さらに、「鬼殺隊見聞録・弍」では、
炭治郎の母・葵枝と炭治郎が
青い彼岸花の場所を
知っていたという衝撃の事実が判明しました。
最終回を迎えてもまだまだ盛り上がる鬼滅の刃。
結末を知った上でまた読み返すのも面白いですよ!