七夕といえば、織姫と彦星が年に一度
天の川をこえて会える日・・・ですよね。
でも、子どもに七夕伝説について聞かれたら、
きちんと話してあげられますか?
ちょっと自信がないパパママが多いんじゃないでしょうか?
今回は、子どもに話してあげられるように、
七夕伝説を簡単に解説しますね。
ぜひ参考になさってください!
七夕伝説の主人公は織姫と彦星。どんな人たちなのか簡単に説明。
まず、登場人物についておさらいです。
織姫(中国のお話では「織女=しょくじょ」)
織姫は、天空でいちばんえらい「天帝」という
神様の娘です。
織姫はとっても働き者で、
毎日天の川のほとりで
神様の着る着物の
布のはたおりをしていました。
織姫の織る布は、雲のように軽くて美しく、
大変評判でした。
彦星(中国のお話では「牽牛=けんぎゅう」)
彦星は、織姫の住む方と逆の岸に住んでいる、
まじめな牛飼いです。
毎日休まず天の川で牛をきれいに洗ってやり、
たくさん草を食べさせてあげていました。
毎日懸命に働いて、
身なりも気にせず恋人もいない織姫のことを
心配したお母さん(=天帝)。
彦星のことを知り、
「このまじめな青年なら、
織姫を幸せにしてくれるに違いない!」
と考え、彦星を織姫と結婚させるのでした。
まじめな二人が幸せになるなんて、
ここまでは素晴らしいお話ですね!
織姫と彦星は恋人と勘違いされることが多いですが、
実は夫婦ということも、
子どもに正しいお話をする際に大切なポイントです。
七夕伝説は人間臭さと親子の愛に親しみが持てるストーリー
ところが、ここからが問題なのです。
結婚した織姫と彦星は、
一緒にいられてとっても幸せで、
なんと毎日仕事をせずに遊んで暮らすように
なってしまいました。
織姫がはたを織らないので、
神様たちの着物はぼろぼろになってしまい、
彦星が牛のお世話をしないので、
牛は痩せて病気になってしまいました。
まじめだった二人でも、
恋愛に溺れてしまって仕事ができなくなるなんて・・・
天空に住む人々でも、欲には勝てなかったというのは
人間みたいですね・・・。
これに怒ったのは織姫のお母さん(=天帝)です。
何度言っても働かずに遊んでばかりの二人を、
仕事をきちんとできるように、
天の川の両岸に引き離してしまいます。
あまりにも遠い距離なので、
二人は顔を見ることもできません。
織姫と彦星はとても悲しく辛くなり、
毎日泣いてばかりでこれまた仕事が
できなくなってしまいました。
ますます神様の着物の布はなくなり、
牛は病気になってしまいます。
それを見て二人を気の毒に思った織姫のお母さんは、
二人がまじめに働くならば、
年に一度、七夕の夜に天の川を渡って
会わせてあげることにしたのです。
すると、二人は無事まじめに働くようになりました。
一緒になって、こんなにだめになってしまった二人・・・
私たちから見れば、
「別れた方がいい二人だ!
お互い忘れて他の人を探したほうがいい!」
と思うところですが。
やっぱりお母さんは娘のことが心配だったんですね。
年に一度会わせてあげるというところに、
神様とはいえ親心がかいまみえます。
こうして、織姫と彦星は、
毎年7月7日の夜に会うようになったのです。
ちなみに、7月7日に雨が降ると、
天の川が氾濫して渡れなくなってしまいます。
そんなときは、カササギが二人の橋渡しをしてくれます。
子どもが、
「雨が降ったら二人は会えないんじゃないの?」
と心配するかもしれないので、
そんなときはそのように説明してあげるといいですよ。
まとめ
今回は、子どもに話せるように、
七夕伝説の基本知識について簡単に解説しました!
まじめに機織りの仕事をしていた織姫は、
お母さんの計らいで、まじめな牛飼いの彦星と結婚します。
ところが、二人は一緒になると仕事もせず
遊んで暮らすようになってしまいます。
これに怒った織姫のお母さんは、
二人を天の川の対岸に引き離します。
辛くてますます仕事ができなくなった二人を見て
かわいそうに思ったお母さんは、
年に一度七夕の夜にだけ会うことを許しました。
子どもに聞かれたときは、ぜひ話してあげてくださいね!
また、七夕の物語は日本だけにあるのではありません。
海外の七夕伝説について、こちらの記事でまとめて
ありますので、興味があれば読んでみてくださいね。