冬が過ぎ、
春の暖かさを感じる様になってくると
ふと香ってくる甘い香りのする小さな白い花、
沈丁花。
沈丁花が庭にあると春の訪れを視覚から、
嗅覚からとふんだんに感じられますよね！
そんな、お庭に咲いている沈丁花を
もっと増やしてみたいと思ったことは
ありませんか？
わかります！
私も子供とよく通う児童館に
沢山植えられている沈丁花を見て、
いつかお庭をあんな風にしてみたいと思っていました。
沈丁花を増やしたい時には挿し木がおすすめです。
今回は沈丁花の挿し木のやり方と成長させる育て方を
ご紹介します！
是非参考にしてみてくださいね。
そもそも挿し木って何？沈丁花の挿し木のやり方や時期は？
挿し木とは、増やしたい植物の一部を切り取って
土に植えて成長させ、増やす方法です。
部位は植物の種類によって、
枝・葉・茎と異なります。
挿し木をうまく育てる事ができれば、
種から育てるよりもずっと早く
成長させることが出来ます。
沈丁花の場合、挿し木に適している時期は
4月頃または7月頃の2回あります。
挿し木には葉茎の先端部を使います。
枝分かれして束になっている先端部分の全てを
切ってしまうのではなく、
束の中から1、2本を選定してバラバラにカットすると、
翌年に「花がつかない枝があった」という事がなくなります。
1.挿し木に使う部分の見分け方
沈丁花の茎の先端周辺をよく見ると、
節が見えます。
この節から上が、
挿し木につかう新たに生えたばかりの葉茎です。
節の上部分を斜めの切り口になる様にカットして、
付いている葉は上先端の2、3枚を残して
下の部分は取り除きます。
これで挿し木の準備は完了です。
2.挿し木のやり方
・挿し木を切る前日にたっぷり水分を与えます。
・挿し木になる部分を斜めにカットしたら、
切り口を30分〜60分ほど水に浸します。
・水からあげた挿し木の切り口に
発根促進剤(ホームセンターで購入できます)を
塗布します。
・赤玉土や鹿沼土などの水捌けのよい新しい土と
5〜6号ほどの深い植木鉢を用意し、
あらかじめ水をたっぷり含ませておきます。
・挿し木を土に1/3程度埋めます。
倒れない様に周りの土で調整してください。
・根が生えるまで、
土が乾燥しない様にこまめに水を与えてください。
・2ヶ月ほど経つと根がしっかり生えてきます。
冬を越したあたりで4号ほどの植木鉢に植え替えを
行ってください。
地植えにしたい場合は、
根が生えてから1年経ったぐらいで地植えにしましょう。
沈丁花をしっかり成長させるため！気を付けておきたいことは？
沈丁花は植物の中でも、
比較的挿し木にチャレンジしやすい植物だと
言われています。
沈丁花をしっかり成長させるためにも、
その特徴を知っておくと安心です。
慣れてしまえばとっても簡単！
挿し木を楽しんでみましょう。
・根をデリケートに扱う
沈丁花は根がデリケートな植物です。
植え替えを頻繁にしすぎてしまうと、
根にダメージを与えてしまう可能性があります。
出来るだけ触らない様にするために
挿し木のうちから深い植木鉢を使って育てると
失敗しにくくなります。
・土は新しいものを用意する
挿し木の土は必ず新しいものを使って
栄養剤などは使わないようにしましょう。
挿し木の切り口に雑菌などが入り、
成長する前に腐ってしまう可能性があります。
清潔な土を使ってあげてください。
・植木鉢は1株につき1個
挿し木の植木鉢は1株につき
1個にしておきます。
一気に同じ鉢を使ってしまうと、
植え替えの時に根が絡まって、
痛めてしまう可能性があるからです。
これも根が弱い沈丁花をのびのびと成長させるための方法です。
・挿し木が水分を吸いやすい様にする
挿し木は根っこが無くなり、
カット部分からのみ水を吸うことが出来ます。
急に水を吸いづらくなることを考えると、
なんだか息苦しい気分になりますよね。
カットする時にはスパッと
綺麗な切り口が出来るように、
切れやすいはさみを使用してください。
また挿し木をしてからしばらくは
半日影に置いておきます。
これは気温の高い日向での葉からの
水分蒸散を防ぐ為です。お水のあげる
頻度もこまめにしましょう。
まとめ
いかがでしたか？
今回は沈丁花の挿し木のやり方と
成長させるポイントをご紹介しました。
沈丁花は剪定の頻度が低く、
垣根に適した植物です。
挿し木で上手に増やして、
お庭いっぱいに甘い香りを
楽しんでみてくださいね！
