妊娠がわかってすぐに、
つらいつわりが始まりますよね。
症状は人によって違うものですが、
そのつらさは相当なもの。
私の場合、お米の炊けるにおいがするだけで
ムカムカしてトイレに駆け込んだものです。
お腹は空くのに何も食べられない。
頑張って食べても、吐いてしまう。
いつも以上に身体を大切にしなければいけない時期なのに、
栄養が取れなくて、ただぐったりとして
時が経つのを待っていたような気がします。
今になって具体的に調べてわかったのですが、
私の症状は「臭いづわり」というもの。
食べるのもつらかったのですが、
臭いがダメなので料理をすることも大変でした。
さらに、「眠りづわり」というのもあるようで、
夜だけでなく昼間も眠気がおそってくるといいます。
私も妊娠が判明してから
ひたすら眠り続けていた記憶があります。
また「食べづわり」や「吐きづわり」などもあり、
これは妊婦さんの栄養状態に大きな影響を与えかねません。
それぞれのつわりにあった対処法がありますので、
今回は実際に私が体験したつわりと
その軽減方法をお伝えしたいと思います。
つわりがつらい。ラクになる方法は?体験談をお教えします。
残念ながらつわりを治す方法はありません。
でも、少しでもラクになりたいですよね。
私は、臭いがとにかくだめで、
食べたい!と思っても、目の前に出てくると
その匂いで気持ち悪くなって食べられない
という日が1か月以上続きました。
臭いづわりもつらいんです
特にお米が炊けるにおいがだめだったので、
その間は一切ご飯を炊くことをやめました。
夫にはレトルトのご飯をレンジで温めて
食べてもらっていたんです。
こんな風に、できる限り臭いのないものを調理したり
食べたりするようにして、吐き気を抑える工夫をしました。
例えば、生野菜のサラダや、パンなど
火を使って調理しないでも良いものを食べていましたね。
眠りづわりは、ひたすら眠くなってしまいます
また眠りづわりは、無理に起きようとしないで
家事もほったらかしでひたすら寝ていました。
でもお仕事をされているママは、きっと大変ですよね。
昼間、どうしても眠いときは
‘そう言ったつわり’なんだと職場の人に伝えて、
少し休憩させてもらうのがベストです。
それもできないときは、
その場でできるストレッチをしたり、
手のひらのツボを押してみるのも良いでしょう。
あと、糖分を控えるのも眠気をおさえるのに効果的。
また私の知人は職場で、
ノンカフェインのコーヒーを飲んで
リフレッシュしていたそうです。
カフェイン効果がないので、
本来なら目は覚めないはずですが、
気分的にすっきりして重宝したと言っていました。
食べづわりの問題って?!
続いて食べづわり。
次女を妊娠したとき私はまさに食べづわりで、
何か口に入れていないと気持ち悪くなってしまったんです。
症状はその時々で違うものなんですね。
もしかすると妊娠時の体調が影響しているのかもしれません。
さて、‘食べづわり’と聞いて、
何が大変なの?と思う方もいるのではないでしょうか?
食べていれば大丈夫と言うなら、
問題ないような気がしますよね。
でも、食べ続けると体重が増えてしまって、
それも出産に悪影響を及ぼしてしまうんです。
そこで私は低カロリーで食べやすかった駄菓子を
いつも持ち歩いて、ちょこちょこ食べるようにしていました。
私がはまっていたのは
赤ちゃんでも食べられるミルクボーロ。
そして、寝起きは空腹でとても気持ち悪くなるので、
枕元にバナナを一本用意して眠っていたんですよ(笑)
こんな風にして私は何とかつわりをしのぐことができました。
友人は吐き気がひどくほとんどの食品が
食べられなかったのですが、
なぜかジャンクフードだけは受けつけたらしく、
その時期はポテトやナゲットばかり口にしていたそうです。
吐き気がひどくても何かしら食べれるものがあるなら、
栄養のことは後回しにして口にした方が良いでしょう。
つわりの時期はそんなに長く続きません。
対処療法で、何とかその時期を乗り切れれば十分なのです。
ただし、あまりにも何も食べられなかったり、
吐き気がひどかったりして体重が減ってしまう場合は、
必ずお医者さんに相談しましょう。
「妊娠悪阻」と診断されて、
適切な治療を行ってくれます。
大切なのは赤ちゃんとママの健康です。
我慢しすぎることは決してしないで下さいね。
こんなことをお願いしたかったんだ!
旦那さんが助けられる方法とは?!
奥さんのつわりを軽減させるために
旦那さんができることはどんなことがあるでしょうか。
私が一番嬉しかった夫の行動は、
「ほっておいてくれたこと」。
ほったらかしにするのではなく、
優しく見守ってくれたといった方が良いでしょうか?
家事もせずひたすら眠る私をそっと寝かしておいてくれたり、
偏った料理を作る私に文句ひとつ言わず食べてくれたり、
気持ちが悪いと言えば背中をさすってくれたりしました。
もしかするとつわりがつらいと思っている私以上に、
そばで見ている夫の方が
「何とかしてあげたいけど何もしてあげられない」
と困惑していたんじゃないでしょうか。
つわりで苦しむ妻のために旦那さんができることは、
「いつもと違う奥さんを受け入れて見守ってあげること」
に尽きると思います。
そこで私が今でも忘れられない、
夫とのエピソードをひとつお話したいと思います。
つらいつわりで苦しむわたしを救ってくれたもの
その日私は朝から何も食べることができず、
水分補給だけはしなくてはと
氷をかじって一日中寝込んでいました。
その頃の私は初めての妊娠で不安だらけ、
体調も思わしくないし、思ったように動けない。
どんどん変化していく自分の身体を
受け止めきれず精神的にもまいっていたような気がします。
その日も、夫を送り出して窓の外が暗くなるまで
ベッドから起き上がれずにいました。
そこへ「ただいまー」と夫の声。
「あっご飯作らないと。」
そう思って部屋を出ると、
夫がお弁当を二人分買って来てくれていたのです。
「食べれるかい?」
と言ってレンジで温めてくれたのですが、
ふたを開けたとたんトイレに駆け込む私。
心配そうに背中をさすってくれました。
その後夫は二人分のお弁当を平らげ、
そばで眠る私の背中をさすりながら
テレビを見ていました。
その時私は突然起き上がり、夫の腕をつかんで
「わらび餅が食べたい!!」
と号泣したのです(笑)
ボロボロ涙を流しながら子供のように
「わらび餅が食べたいー!」
と泣く私に、夫は大笑い。
よしよしと言って、
コンビニに車を走らせてくれました。
あの日のわらび餅の味は、一生忘れません。
あなたがそばにいるだけで安心できるんです
妊娠して自分の変化に戸惑っている自分を
丸ごと受け入れてくれる夫に、
どれだけ安心感を覚えたことでしょう。
もしつわりでつらい思いをしている奥さんがそばにいたら、
大丈夫、大丈夫とどっしりかまえて
そばにいてあげてください。
きっとその存在だけで、
つらいつわりを乗り越えられると思いますよ。
まとめ
つわりの症状は徐々に治まってくるものです。
しかし、そのつらさは本人でないと
なかなかわからないものですよね。
周りで見ている方がそわそわしてしまうかもしれません。
でもつわりの時期は、
新しい命を身体が受け入れ、育てるための
準備をしている時です。
女性は母親になるために、
身体を丸ごと変えようとしています。
想像しただけで、大変ですよね。
それを乗り越えるために、
自分でその変化を素直に受け入れ、
その時できる方法でつらさをしのいでいきましょう。
「ちょっと塩分が高いかな??」とか
「赤ちゃんのためにはオーガニックを!」
とか思うのはもう少し後でも十分間に合います。
「なまけちゃいけない!家事をしっかりしないと!」
と意気込む必要もないんです。
つわりの時は、自分が受け付けるものを食べましょう。
そして自分の身体の言うことを聞いて、
自分を甘やかしてあげましょう。
まわりの人たちに存分に頼って良いときなんです。
赤ちゃんのために踏んばってくださいね。