もうすぐ土用の丑の日ですね。
「でも、国産のうなぎは、ちょっと高くて気が引ける」
と思っていませんか?
そうですよね。私もスーパーで見かけては、
「食べたいけど、ちょっと高いな」
と諦めています。
せっかくの土用の丑の日なのに、なにも食べないのは寂しい…ですよね。
この記事では、そんなあなたに、「土用の丑の日に食べるといい」と言われている食材を紹介します。
ぜひ参考になさってくださいね。
土用の丑の日 行事食の代表は「う」のつくもの
土用の丑の日には、うなぎだけでなく、「丑の日」にあやかった「う」のつく食べ物があります。
うどん
まずは、うどんです。
うどんは、喉越しがよく、食欲がない時でも、食べやすいですよね。
消化吸収に優れており、風邪や、胃腸が弱っている時などのエネルギー源としても最適です。
また、原料の小麦粉には、免疫力を向上させる効果や、中性脂肪を減らす効果、疲労を回復させる効果などがあります。
うめぼし
次に、昔から「体にいい」と言われていた梅干し。
梅干しには、クエン酸が豊富に含まれています。
このクエン酸が、胃の働きをよくしてくれるので、食欲が低下してしまうことを防いでくれます。
また、疲労回復や防止に効果があります。
さらに、リンゴ酸やコハク酸という栄養素も含まれており、夏バテ防止の効果も期待できるんです。
うり
最後に瓜です。
きゅうりやかぼちゃ、スイカは、ウリ科の仲間です。
水分やカリウムが豊富で、体内の余分な熱を冷ましてくれますよ。
十分にカリウムを摂取することによって、体内の塩分や水分量を調節してくれるので、むくみや高血圧を防止することができます。
「土用の丑の日=うなぎ」のイメージが強すぎて、あまり知られていないかもしれませんが、うなぎ以外にも色んな食材があったんですね。
どの食材も安価で手に入りやすいのが、嬉しいところです。
聞いたことある?うなぎだけじゃない「土用○○」
実は、土用の丑の日の行事食には、うなぎの他にもあるのをご存知でしたか?
それは「土用餅」、「土用卵」、「土用しじみ」なんです。
土用餅
土用餅は、土用に食べるあんころ餅のことを言います。
主に、関西地方や、北陸地方でこの習慣がまだ残っているようです。
餅は、「力餅(力持ち)」、小豆は、「厄除け」という意味があるため、暑気や厄を払い、無病息災で過ごせると言われています。
土用卵
土用卵は、土用の時期に産み落とされた卵のことを言います。
卵には、良質なたんぱく質や鉄分、カルシウムなどの栄養がたっぷり入っているのです。
良質なたんぱく質は、胃腸の冷えを癒し、体の中から温めてくれるので、免疫力を高めてくれます。
さらに、必須アミノ酸も含まれており、これは、肝機能の向上が期待できるのです。
しじみ
しじみは、昔から「腹の薬」言われており、「う」の食べ物が定着する前から、土用の食べ物として食べられていました。
さらにしじみには、肝機能の修復や活性化の効果があります。
それに加えて、貧血の予防、疲れ目の改善、免疫力の向上など様々な効果があるんです。
どれも、体調を崩さないようにと、理にかなった食べ物が食べられていたのですね。
まとめ
「土用の丑には、うなぎを!」という方も多いでしょう。
中には、お値段も高いので「諦めていた…」という方もいるのではないでしょうか?
でも、うなぎ以外にも、うどんや梅干し、瓜などの「う」のつくものでもいいんですね。
どれも安価ですし、組み合わせて食べられるのもいいですよね。
暑い夏を乗り越えるために、理にかなった食材を選んで食べていた、なんて昔の人の知恵は素晴らしいですよね。
そして、それが今でも風習が残っているというのも嬉しい。
食欲が低下しやすい夏ですが、これらの食材を食べながら、元気に夏を乗り越えたいものですね。