今大人気の「鬼滅の刃」。
漫画やアニメはもちろん、
最近では映画「鬼滅の刃 無限列車編」が上映され、
ものすごい記録を打ち立てています。
この映画で欠かせない登場人物が、
鬼の「猗窩座(あかざ)」という人物です。
原作で人気の鬼ですが、
ネタバレ防止のため映画の予告編には
一切出てこない徹底ぶりで、
原作ファンの間で話題になりました。
原作を知らずに映画を見た人たちにとっては、
猗窩座の登場はとても衝撃的なものだったでしょう。
今回は、鬼滅の刃に登場する「猗窩座」に
ついてご紹介します。
実は、とても泣ける過去をもっているんです。
*ネタバレを含む記事です。
猗窩座とはどんな鬼?
鬼滅の刃に登場する鬼は、
みんな元は人間でした。
鬼の始祖的存在である鬼舞辻無惨に、
血を分け与えられたことで、鬼と化してしまったのです。
そんな多くの鬼の中でも、無惨に多くの血を分け与えられ、
無惨が実力で選んだ最強の十二体の鬼が、
「十二鬼月」と呼ばれています。
強い鬼から順に上弦の壱(いち)〜上弦の陸(ろく)、
下弦の壱(いち)〜下弦の陸(ろく)が存在します。
猗窩座は、十二鬼月の中の「上弦の参」の鬼です。
言ってみれば、無惨を除いた鬼の中で
三番目に強いというわけです。
猗窩座は、刀や道具を一切使わず、
身一つで戦うスタイルの武闘派です。
そして、それを強化する血鬼術「破壊殺」を使います。
四百年以上前に鬼となった猗窩座にとって、
最も重要視しているのが、
強さを追求することです。
鬼となり長く生き続けることで、
強さを磨き、「至高の領域」を目指すべきだ、
と考えています。
そして、その考え方を他人にも
当てはめる傾向があります。
猗窩座(あかざ)の初登場シーンとは
猗窩座は、
無限列車編(コミックス7巻54話〜8巻69話)にて
初登場を果たします。
無限列車に囚われた人々を救うため、
下弦の壱を討伐した炎柱・煉獄杏寿郎や
竈門炭治郎を抹殺するため、
無惨によって派遣されたのです。
このとき、
猗窩座は弱い炭治郎を侮辱する一方で、
「至高の領域」に近い闘気を持つ煉獄を評価し、
「お前も鬼にならないか?」と誘いかけます。
鬼になれば、
「百年でも二百年でも鍛錬し続けられる、
強くなれる」と言うのです。
その誘いを断った煉獄は、
猗窩座によって倒されてしまいます。
猗窩座(あかざ)と炭治郎の戦い
次に登場するのが、無限城編(コミックス16巻137話〜23巻205話=最終話)です。
水柱・冨岡義勇と炭治郎と死闘を繰り広げます。
炭治郎によって首を切られた猗窩座は、
強さを追い求めるあまり首を再生しようとします。
しかし、
同時に人間だった頃の壮絶な過去を思い出します。
進化した炭治郎に完敗したこと、
自身の精神的な弱さから
鬼となってしまったことを悟り、
さらに家族から終わりにしようと言われた猗窩座は、
煉獄を倒した技を自らに出して消滅したのでした。
鬼となった猗窩座の過去が壮絶で泣ける
無残城で炭治郎に首を切られた際に、
猗窩座は人間だった頃の過去を思い出します。
それは、あまりにも辛くて悲しい過去でした。
この話をきっかけに、
猗窩座ファンになった人も少なくないようです。
ここからは、その過去についてご紹介します。
猗窩座(あかざ)が人間だったころ
猗窩座は、人間のときは「狛治(はくじ)」という名前でした。
狛治の父は病気でしたが、
家が貧乏で薬を買えなかったので、
狛治はスリを繰り返し、
そのお金で父に薬を買っていました。
元はスリを働くために、強さを求めていたのです。
しかし、父はそんな狛治を憂いて、
「真っ当に生きろ」という遺言を残して自死してしまいます。
暴れる狛治を止めたのが、
武術「素流」の道場主・「慶蔵」でした。
慶蔵には病気の娘の「恋雪(こゆき)」がいて、
妻がその看病疲れで自死したばかりだったのです。
慶蔵は狛治に恋雪の看病を任せ、
その合間に素流の稽古をつけました。
狛治と恋雪は、次第に仲を深めていきます。
人間だった猗窩座(あかざ)を襲った悲しい過去
数年後、狛治は慶蔵に、道場を継ぎ、
狛治の看病のおかげで身体が丈夫になった
恋雪と結婚するよう勧めます。
罪人の自分でも、
人生をやり直せるかもしれないと、
狛治は嬉しく思います。
そして、二人を一生守ると心に誓うのです。
しかし、慶蔵と恋雪は、
狛治が父の墓前に結婚を報告しに行っている間に、
突然殺されてしまいます。
慶蔵の道場と土地を自分たちのものにしたいと
考えていた隣接する剣術道場の跡取り息子たが、
素流の道場の井戸に毒を入れたのです。
愛する人のため強くありたいといつも願っていた狛治。
しかし、父のときも、慶蔵と恋雪のときも、
自分は大切な人を守ることができなかった。
怒りに狂った狛治は、素流の技を使って、
剣術道場の六十七名を素手で殺してしまいます。
あまりにもひどい地獄絵図のような状況で、
「鬼が出た」と言われたこの惨劇は、
三十年後には作り話とされたほどです。
自暴自棄になりふらふらと歩いていた狛治のもとに、
無惨が現れます。
「十二体程強い鬼を作ろうと思っている」と言い、
無惨は狛治に多くの血を分け与え、
狛治は「猗窩座」という鬼になってしまったのでした。
猗窩座(あかざ)の体を覆う文様の意味
鬼となり、人間の頃の記憶を無くした猗窩座は、
鬼となってもなお強さを追い求め続けます。
狛治は、スリの罪の印に両腕に
三本ずつ入れ墨を彫られていました。
それは鬼となりさらに罪を重ねた猗窩座の顔や身体に、
鬼の文様と混ざり広がっていきました。
記憶を無くしていても、技は素流を使っており、
血鬼術を使う前の術式展開の模様は
恋雪の髪飾りの形をしています。
また、技の名前は、恋雪と行った花火が
由来になっています。
炭治郎との無限城での戦いの中で、
慶蔵に教わった大切な素流の技で、
大量の人間を殺してしまったこと。
そして「真っ当に生きろ」という
父の遺言を守れなかったことに気づいた猗窩座は、
父親と慶蔵、恋雪の幻覚を見ます。
三人に懺悔をし、許された猗窩座は、
ようやく崩壊したのでした。
まとめ
今回は、映画「鬼滅の刃 無限列車編」で
話題となった鬼・猗窩座についてご紹介しました!
猗窩座は最強の十二体の鬼「十二鬼月」の中でも
ナンバースリーに配置されているとても強い鬼です。
素手での戦闘スタイルで、
炎柱の煉獄さえも倒してしまうほどです。
しかし、そんな猗窩座は、
人間の頃にとても悲しくて辛い過去をもっていました。
病気の父の薬代を稼ぐためスリを繰り返していたら、
それを憂いて父が自死してしまいます。
その後世話になった道場では、
道場主の慶蔵から道場を継ぎ娘の恋雪と
結婚するよう勧められますが、
それを恨んだ隣接する剣術道場の
跡取り息子が井戸に盛った毒で、
二人も殺されてしまいます。
大切な人を二度も守れず自暴自棄になった猗窩座は、
無惨に遭遇し鬼にされてしまうのでした。
そんな泣ける悲しい過去をもつ猗窩座は、
無限列車編の後、無限城編にも登場します。
ぜひコミックスを読んでみてくださいね!
また、映画から「鬼滅の刃」に興味を持った方のために、
映画を観ていて出そうな疑問に答える記事を書いてみました。
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