近年、水害や地震などの災害が増えて、防災グッズの準備をすることが当たり前になってきました。
インターネットや本などで、「必要な防災グッズリスト」が多く公開されていて、とてもありがたいのですが…
女性だからこそ必要な防災グッズって、意外とその中に含まれていないんですよね。
では、実際に女性が避難生活を送るにあたって、準備しておくべきものは何なのでょうか?
キーワードは、「下着」と「気分転換」なんです。
女性に本当に必要なものは「下着」
女性の避難生活で心配されるのは、やっぱり「生理」ですよね。
避難時には生理がきていなくても、避難生活が長引けばいつかはきてしまいます。不安定な生活でホルモンバランスが崩れて、予定より早まったり遅くなったりとタイミングも予測しづらくなります。
そんなとき必要になるのが、「ナプキン」ですよね。
女性にとっては生活必需品のナプキンですが、災害時にはオムツやトイレットペーパーのように、紙製品であるナプキンは不足しがちです。
さらに、いまだに生理について十分に理解されていないところもあり、なんとある避難所では「一人一枚」しか支給されなかったという事例も話題になりました。
また、「支給されていても取りに行くのが恥ずかしかった」「経血量が多いので、夜用ナプキンがないと漏れてしまうが、夜用ナプキンは支給品になかった」という経験談も聞かれています。
これらのことから、ナプキンは日頃から備蓄として準備しておき、避難生活では必ず持参したほうがいいですよ。
それに、生理の日数や経血量は人によってまちまちですし、ナプキンの種類によっては肌に合わないことだってあります。女性なら、普段から使っているブランドがあるはず。
ただでさえストレスのかかる環境ですから、支給品だけでなく、自分に合ったナプキンを準備しておくことは、心の安定にもつながりますよ。
同時に、「ナプキンは支給品で足りたけど、サニタリーショーツがなくてズレて困った」という被災経験者の意見もありました。
ナプキンは準備していても、サニタリーショーツは意外と忘れがちです。替えも含めて、一緒に防災バッグに入れておきましょう。
それからもう一つ、女性は、生理でないときにも「おりもの」で下着が汚れてしまいます。
避難生活では、洗濯が満足にできず、数日間同じ下着で過ごさないといけない可能性があります。
そんなときに便利なのが、「おりものシート」や「紙ショーツ」です。
いずれも使い捨てられるので、下着を清潔に保つことができます。ぜひこちらも準備しておいてくださいね。
ストレスフルな環境だから「気分転換」も大切
避難生活では、「これからどうなるんだろう…」という先の見えない不安がつきまといます。
さらに、避難所生活になると、他人と同じ屋根の下で暮らすことになるので、騒音やプライバシーなど多くの問題が起きてきます。
そう…避難生活は本当に辛く、ストレスが心に強くかかるのです。
女性の中には、ホルモンバランスによって精神的に不安定になる人もいますが、そういった人は余計にバランスが崩れてしまう心配もあります。
そんなときのために、「気分転換」になるアイテムは、ぜひ用意しておいてください。
持っていると落ち着くぬいぐるみ、良い香りのアロマや香水、家族と楽しめるカードゲーム、没頭できる小説、好きなお菓子…なんでも構いません。
「そんなもの、不謹慎じゃないかな…」なんて思う必要は全くありません。
長い避難生活を乗り切るために、身体的な健康はもちろんですが、精神的な健康を維持することはとっても大切なことです。
実際、避難生活をしていた人も、
「落ち込んで気分が滅入っていたときに、家族でトランプをした。そのときだけは、みんなで笑えた」
「うまく眠れなかったけれど、大切にしていたぬいぐるみを家に取りに帰れて、眠るときに少し安心できるようになった」
「避難所生活に疲れてきたとき、友人と持ってきていたアメを交換した。甘くて気持ちがほぐれた」
と話しています。
辛い避難生活だからこそ、気分転換を重要視してください。贅沢なことなんてないですよ!
まとめ
今回は、女性にとって本当に必要な防災グッズについてご紹介しました!
女性特有の悩みとしては、やはり生理があげられます。ナプキンは、支給品があっても数が少なかったり大きさが合わなかったりする可能性があるので、自分にあったものを準備しておきましょう。また、サニタリーショーツや、おりもの対策のおりものシートや紙ショーツがあると、洗濯が難しい中でも下着を清潔に保てます。
また、ストレスのかかる避難生活で、精神的に不安定になることも考えられます。気分転換になる、お気に入りのぬいぐるみや本、カードゲーム、アロマなどもあると安心できますよ。