お正月に実家などを訪ねるとき、
仏壇にお供え物を持っていくことが
ありますよね。
ご先祖様に日頃の感謝や報告をするために、
お供え物はとても大切なものです。
ところで、このお供え物には、
のしは必要なのでしょうか?
はい、やっぱりのしは掛けた方がいいんです。
では、なぜ必要なのか、どんなのしがいいのか、
今度のお正月に向けてチェックしましょう!
仏壇のお供え物にかけるのしはコレ
仏壇とは、
いわば家にある小さなお寺のようなものです。
仏様の仏像などを飾っておまつりし、
その横にご先祖様や家族の位牌を
置かせてもらいます。
そして、日頃の感謝を伝えたり、
普段の出来事をお話ししたりする場として、
日本人にとってとても大切なものです。
仏壇には毎日おまいりするものですが、
特にお正月やお盆は、
より丁寧におまいりをして、
お供え物をします。
特に、仏壇のある家を出ていて、
帰省する人などは、
「ご先祖様にご挨拶する」
ために、お供え物をすることが多いですね。
では、お正月に仏壇にお供え物をするときに、
のしは掛けたほうがいいのでしょうか?
答えは、「掛けたほうがよい」です。
改まった贈り物は、
紙で包んでのし紙を掛けて、
水引を結んで、体裁を整えることが、
日本に伝わる昔からのマナーです。
さらに、のしには、
マナーとしてだけではなく、
相手を思いやる気持ちや、
感謝の心を伝える役割もあります。
特に、お正月というおめでたいときに、
仏壇に供えるお供え物なら、
やはりのしを掛けたほうが丁寧なんですよ。
ちなみに、一般的に「のし」と呼ばれる紙は、
本当の名前は
「のし紙」
「掛け紙」
といいます。
本来「のし」というのは、
表書きの右上についている飾りのことなんです。
これは、縁起物の干し鮑をつけるはずのところを
簡素化したもので、
「生モノを添えました」
という意味があります。
仏前では、一般的に生モノはお供えしないという
決まりがあるので、
のしのついていない掛け紙を使います。
また、水引は、
黄白か黒白の結び切りを使います。
ただし、地域や家庭によって
決まりがあることがあるので、
分からなければ事前に相談してもいいでしょう。
お供え物におすすめの中身は?
仏壇へのお供え物の定番としては、
・ろうそくやお線香など、
日常的に仏壇に使用する物
・ご先祖様や故人が好きだったもの
が挙げられます。
また、お供えをした後に
お下がりをいただくことを考えて、
・日持ちするもの
・個包装になっているもの
・仏壇の持ち主が好きなもの
などを選ぶのも大切です。
ちなみに、仏壇にお供えするのが
NGなものもあります。
臭いの強い食べ物や、
辛味のある食べ物は、
仏教上避けられているため、
お供えに適していません。
また、肉や魚も、殺生を連想させるため、
避けるようにしましょう。
花では、香りの強いものや、
トゲのあるもの、
花粉で汚れてしまうものは避けます。
これらのことを考えて、
仏壇のお供え物は選ぶ必要があるので、
気をつけてくださいね。
「意外といろいろ決まりがあって、
何を持っていけばいいか悩んじゃう…」
というあなたのために、
仏壇のお供え物にオススメの品を
ピックアップしましたので、
ぜひ参考にしてくださいね!
お供え物におすすめ① 個包装の焼き菓子
やっぱり小分けになっていて
みんなで食べられる、
個包装の焼き菓子はテッパンです。
お正月に親戚で集まったときに、
子どもがいる場合にも、
お下がりをいただくときにおやつに困りません。
たとえば、
こちらのアンリシャルパンティエのフィナンシェなどは、
ブランドとしても有名ですし、
とっても美味しいので喜ばれますよ。
お供え物におすすめ② せんべい詰合せ
仏壇の持ち主は、
お年寄りの方であることが多いので、
お下がりをいただくことを考えて、
洋菓子よりもせんべいやおかきの方が
喜ばれることがあります。
いろいろな種類の詰合せなら、
楽しく食べることができますね。
お供え物におすすめ③ お茶
故人や仏壇の持ち主の好みを
よく知らない場合は、
誰でももらって嬉しいお茶のセットが、
お供え物らしくて無難でオススメです。
お茶の名産地のものなども、
なかなか自分では買わない物なので、
ぜひ選んでみてください。
まとめ
今回は、お正月に仏壇にお供え物をするとき、
のしはどんなものがいいのかについて、
解説しました!
大切な贈り物には、
のしをかけて丁寧に扱うのが昔からのマナーですので、
お供え物にはのしを掛けましょう。
掛け紙は、のしがついていないもので、
黄白か黒白の水引のものを選びます。
仏壇のお供え物には、
日頃お線香など仏壇に使用するものや、
故人が好きだったものを選ぶのがオススメです。
あとでお下がりをいただくので、
日もちすることや個包装であることなども
配慮しましょうね。