鰻屋さんに行くと、
うな重などについてくることが多い
「肝吸い」。
鰻の肝が入ったお吸い物で、
とっても美味しいですよね。
その鰻の肝って、
どこのことかご存知ですか?
肝臓って思ってませんか?
…なんと実は、肝臓ではないんですよ!
では、一体どこのことなんでしょうか?
今回は、鰻の「肝」の正体や、
美味しい食べ方について
解説したいと思います!
鰻の「肝」ってどこの内臓?
鰻屋さんでうな重やうな丼と
一緒に出てくることが多い
「鰻の肝吸い」。
鰻の肝から出るエキスが
たっぷり含まれたお吸い物ですが、
好きな方は多いと思います。
美味しいですよね〜。
鰻といえば、
滋養強壮に効く食べ物として
知られています。
確かに、抵抗力を高めてくれるビタミンAや、
疲労回復の効果があるビタミンB1を中心に、
DHA、ミネラル、コラーゲンなど
たくさんの栄養素が含まれているのです。
鰻の肝にも、
ナトリウム、鉄、ビタミンAなどの
栄養がたっぷり。
こちらも滋養強壮に効果的で、
その栄養をあますことなく摂取できる肝吸いは、
美味しいだけでなく身体にも
よい料理ということが分かりますね。
ウナギの「キモ」は「胃袋」だった!
…ところで、
あなたは鰻の「肝」ってどこかご存知ですか?
「えっ?肝って書くくらいだから、
肝臓でしょ?」
と思ったそこのあなた!
残念、ハズレです。
漢字から想像すると、
肝臓だと思われがちなのですが、
実はその正体は、「鰻の胃袋」なんです。
身に比べて脂肪分が少なく、
食べやすい部位のため、
重宝されている内臓なんですよ。
とっても美味しいので、
ついついたくさん食べたくなりますが、
それはちょっと待ってください。
鰻の肝に多く含まれるビタミンAですが、
過剰に摂りすぎると、
頭痛や肝臓障害を起こすことがあるので、
食べるときは適度な量にしておいてくださいね。
鰻の肝を使った料理って?
美味しい鰻の肝。
鰻屋さんで食べるだけじゃなくて、
おうちでも食べられたら嬉しいですよね。
でも、お店で鰻の肝が売ってるのって、
あまり見かけませんよね。
その通り、スーパーでは生の鰻の肝は
ほとんど販売されていません。
購入したいときは、
その場でお魚を捌いているような
お魚屋さんに行ってみるのがオススメです。
特に、土用の丑のシーズンだと
鰻が多く出回るため、
手に入れやすいようです。
「お魚屋さんって近所にない…」
「お魚屋さんはあるけど、
肝は売ってなかった…」
という場合は、ネット通販でも、
冷凍の鰻の肝を購入することができますよ。
ウナギの肝吸い以外の料理は?
ところで、鰻の肝って、
肝吸い以外の料理に
できるんでしょうか?
うなぎの肝焼き
人気が高いものといえば、
「鰻の肝焼き」です!
串にささった肝に、
うなぎのタレをつけて焼いたものです。
コリコリした歯ごたえがたまらず、
お酒も進む一品です!
この状態でなら、
土用の丑のシーズンにスーパーでも
見かけることがあります。
うなぎの肝煮
また、「鰻の肝煮」もオススメ。
軽く炒めたら、
甘辛い煮汁でじっくり煮込むだけ。
下処理を十分にした肝なら、
苦味もないので、
子どもたちも大好きなメニューになりますよ。
うなぎのお茶漬け
肝焼きをご飯にのせて、
「お茶漬け」にするのも最高です。
鰻の蒲焼きでお酒を飲んだあとに、
シメとしていかがですか?
ただし、調理するときには、
下処理が必要です。
苦玉(胆嚢)や浮き袋、
血合いを丁寧に取り除き、
軽く水洗いしましょう。
そのまま食べると、苦味が出たり、
食感が悪くなったりしますので、
必ずやるようにしてくださいね。
まとめ
今回は「鰻の肝ってどこのこと?」かを
解説しました!
肝というだけあって、
肝臓と思われがちですが、
実は鰻の肝は「鰻の胃袋」のことなんです。
脂肪分が少なくあっさりとしていて、
食感はコリコリでとっても美味しい部位です。
鰻の肝といえば「肝吸い」ですが、
他にも「肝焼き」や「肝煮」、
「お茶漬け」もおススメです。
肝を手に入れることがあれば、
ぜひ試してみてくださいね。