野菜を子どもに食べさせたい!
中でも、できれば栄養豊富な緑黄色野菜を
食べさせたいですよね。
そんなとき、
「子どもに人気のとうもろこしなら、
喜んで野菜を食べてもらえる…」
と考えているそこのあなた!
ちょっと待ってください。
実は、とうもろこしは確かに黄色だけど、
緑黄色野菜ではないんです!
今回は、その理由や、
緑黄色野菜とは何かという疑問に
答えていきたいと思います。
とうもろこしは緑黄色野菜ではありません!
とうもろこしは黄色い見た目ですから、
緑黄色野菜だと思いますよね!
緑黄色野菜を手軽に食べさせられて
ありがたい存在だと思っていたのに、
結構ショックです。
ではなぜ、緑黄色野菜とは言えないのでしょうか。
緑黄色野菜の基準とは?
緑黄色野菜と呼ぶには、
なんと厚生労働省がきちんと決めた基準があるんです。
「原則として可食部100gあたり
カロテン(カロチン)含量が
600マイクログラム(μg)以上の野菜」
とされています。
カロテンの量で、
緑黄色野菜かどうか判断するのですね。
たとえば、
・かぼちゃ
・にんじん
・小松菜
・ほうれん草
・さやえんどう
などが、こちらに含まれます。
他にも野菜ってたくさんありますが、
緑黄色野菜の基準を満たさなかった野菜たちは、
「淡色野菜」または「その他の野菜」に
分類されます。
たとえば、キャベツ、レタス、大根、
きゅうり、なすなどが、
こちらに含まれます。
では、本題のとうもろこしは、
どちらに分類されるのでしょうか?
黄色い色をしているので、
カロテンは豊富そうなのですが…
とうもろこしは淡色野菜に分類される
なんと、とうもろこしにはカロテンが
あまり含まれておらず、
「淡色野菜」に分類されるんです!
「健康のために緑黄色野菜を食べさせたいけど、
とうもろこしなら子どもが
喜んで食べてくれるからいいなー」
なんて思っていたパパママは
残念に感じるかもしれませんね。
とうもろこしの栄養分のほとんどは炭水化物です。
ただし、他にもビタミンBやE、カリウムなどの
ミネラルも含まれていますから、
きちんと栄養もとることができますよ。
これからも、とうもろこしは
どんどん食べていきたいですね。
そもそもとうもろこしは野菜なんだっけ?
とうもろこしは、緑黄色野菜ではなく
淡色野菜に分類されるとお伝えしましたが、
ちょっと気になることがあります。
それは、
「とうもろこしは野菜じゃなくて
穀物になるんじゃないの?」
ということです。
とうもろこしを主食にしている人もいるし
、家畜の肥料としても使われていますから、
野菜というよりは、
小麦やお米のような穀物に
分類されるほうが正しいようにも思います。
実際のところは、どちらなのでしょうか?
とうもろこしは、
海外では小麦、米と並んで
世界三代穀物の一つに数えられています。
そうです、お気づきの通り、
実はとうもろこしは穀物に分類されるのです!
「でも、スーパーでは野菜コーナーで
とうもろこしを見かけるし、
おかずにも使っているから、
やっぱり野菜っぽいけどなぁ」
と感じる人もいるかと思います。
実は、その考えも間違っていないんです。
日本で販売されている多くのとうもろこしは、
甘くて柔らかい「スイートコーン種」と
呼ばれています。
なんと、こちらだけは
野菜として扱われるんです!
ちょっと不思議ですが、
とうもろこしは穀物であり野菜でもあるんですね。
まとめ
今回は、「とうれもろこしは緑黄色野菜なの?」という
疑問にお答えしました!
緑黄色野菜かどうかは、
野菜の見た目の色ではなく含まれる
カロテンの量で決まるのですが、
とうもろこしはカロテンが少ないため
「淡色野菜」として扱われています。
また、とうもろこしは
本来穀物に分類されるものですが、
日本で販売されているのは
ほとんどが甘くて柔らかいスイートコーン種で、
こちらは日本では野菜として扱われます。
どちらにせよ、
日本人にとって馴染みの深いとうもろこし、
たくさん食べていきたいですね。