お正月には、その時期ならではの
いろいろな行事や楽しみがありますね。
その一つが、「書初め」です!
小学生になると宿題として出されることもありますが、
家族みんなで書くのも楽しそうです。
そんな書初めといえば、長い紙に書くイメージですが、
普通の半紙とはどう違うのでしょうか?
今回は、書初めの紙の違いについて、わかりやすく説明します!
半紙と条幅紙の違いは何?書き初め用紙の種類を解説
書道用の紙は、まず大きな1枚の紙を作り、
その後用途に合わせたサイズに裁断することで作られます。
そのサイズによって、紙の呼び方が変わります。
書道でよく使われるのが、「半紙」です。
これは、24.2cm×33.3cmのもので、
小学校や書道教室でよく使われるサイズです。
書道の紙と聞くと、まっさきに半紙が
頭に浮かぶのではないでしょうか?
実際には他にも、
「全紙」という70cm×136.3cmの大きな紙や、
「短冊」という6cm×36.3cmの小さな紙など、
とてもたくさんの種類の書道用紙があるんです。
書き初めに使われる用紙は、
「条幅(じょうふく)」というサイズの紙が
使われることが多いです。
半切とも呼ばれ、
大きさは34.5cm×136cmの細長い形をしています。
小学校の冬休みの書初めの宿題として、
細長い紙をもらった覚えがありますよね。
書き初めには、半紙のような四角い紙ではなく、
細長い紙を使います。
条幅が書き初め用紙の一般的なサイズなのですが、
実は他にも書き初め用紙には種類があります。
八つ切り、半紙三枚判という条幅より
もう少し小さめのサイズは、
小学生に使われることが多いです。
また、東京小判、千葉判、和歌山判、沖縄判などの、
地域判という地域によって異なるサイズの紙もあるんです。
学校の宿題で書き初めをする場合は、
学校の指定の紙のサイズを確認することを
オススメしますよ。
また、初心者には、
条幅よりも八つ切りや半紙三枚判といった
小さめの用紙の方が書きやすいかもしれません。
さらには、紙の質によっても、
書きやすさが全く異なります。
百均やスーパーにも安い書き初め用紙は売られていますが、
墨の吸収が悪く、筆の運びが滑りにくいことがあります。
紙が薄くて破れやすいという点も気になります。
ただ、コストパフォーマンスはいいので、
子どもが書く分にはそれで十分だと考える人もいます。
書き初め用紙を選ぶときは、
こういった点も考慮するといいですよ。
お正月に書初めをしよう!いつ書く?何を書けば良いの?
書き初めは、一月二日に行います。
一月二日は、昔から「事始め」といって、
農業や仕事を始める日とされていました。
書き初めには、
「一年の目標を決める」
「字の上達を願う」
という目的があります。
そんな書き初めを事始めと同じ日に行うことは、
これらの目標を叶えるスタートとして
良いとされてきたのです。
そして、一月十五日頃のどんど焼きで
書き初めを燃やして、その願いの成就を祈ります。
それでは、書き初めには、
いったいどんな言葉を書けばいいのでしょうか?
書き初めは、その一年の目標を決めるために書く、
と言いましたね。
ですから、思いを込めて、
一年の目標となる言葉を選ぶのがベストです。
例
・えがお
・げんき
・感謝
・勤勉
・思いやり
・永劫回帰
・家内安全
書き初めにはもう一つ、字の上達を願う、という
目的もありました。
ですから、必ず目標を書かないといけない、
というわけではありません。
子どもには、目標を決めるということが
難しいかもしれませんしね。
好きな言葉を書くのもOKなんです。
お正月にふさわしい言葉を選ぶのも、
書き初めらしくていいですね。
例
・こま
・たこ
・正月
・初夢
・新しい年
・初日の出
・謹賀新年
いかがですか?
自分が好きな言葉をお正月に書き初めに書いて、
素敵な一年のスタートを切りたいですね。
まとめ
今回は、書き初めに使う用紙についてご紹介しました!
書道といえば、四角い半紙のイメージが強いですが、
書き初めには、細長い用紙を使います。
実は、書き初め用紙には、
条幅、八つ切り、半紙三枚判、東京小判、千葉判など、
種類はさまざまあります。
学校などで指定されたサイズがあれば、
確認した方がいいですよ。
書き初めは、事始めの日である
一月二日に行うと良いとされています。
一年の目標となる言葉や、自分の好きな言葉、
お正月らしい言葉などを選んで、
字の上達を願いながら書くといいですよ。