仕事や冠婚葬祭、面接など、大人になるとあらゆる場面でスーツを着ることがあります。
汚れが気になってきて、スーツを洗濯したいときは、基本的にはクリーニングに出す必要がありますよね。
ポンッとクリーニング屋さんに渡したらOK?いえいえその前に、自分でチェックするべきことがいくつかあるんです!
では、スーツをクリーニングに出すときの手順やポイントを確認していきましょう!
クリーニングへ行く前にすることは?出すときの注意点は?一挙解決。
スーツといえば、自宅で洗えないものが多いですよね。
一番の理由は、「水洗いすると、型崩れや風合いの乱れが起きるから」です。
多くのスーツの素材は水洗い不可であるほかに、スーツは身体にフィットするようにシルエットを整えて洗濯する必要があります。
これは、自宅の洗濯ではとても難しいことです。
だから、スーツの洗濯は、洗濯のプロであるクリーニング屋さんにお願いするのが一番なんです!
ですが、ごく稀にクリーニングによる縮みなどの不具合が起きたり、汚れが落ちきっていなかったりすることもあります。
そんなときは、クリーニング屋さんに補償してもらい、返金ややり直しをお願いする必要があります。
でも、「実はクリーニングする前から不具合があった」という可能性もありますよね。その場合、もちろん補償の対象にはなりません。
ですから、スーツはもちろん、他の衣類においても、クリーニングに出す前には以下のことをチェックして、トラブルを予防することをおすすめします。
・汚れはついていないか?
全体の汚れの有無をよく見ておけば、万が一クリーニング後に汚れがついていた場合に、きちんと問い合わせることも可能ですね。
気になる汚れがあったら、事前にクリーニング屋さんに伝えておくことで、特に気をつけて洗濯してもらえたり、洗濯忘れを防いだりことができます。
・破れはないか?/ボタンはとれたりほどけたりしていないか?/糸がほつれている箇所はないか?
そのままにしてクリーニングに出すと、余計にきずが広がってしまったり、ボタンを紛失したりする恐れがありますから、クリーニングの前に直しておくことをおすすめします。
洗濯だけでなく、修繕も行ってくれるクリーニング屋さんもありますので、必要な場合は一緒にお願いしてもいいですね。
・ポケットに何か入っていないか?
大切な手帳やハンカチなどが入ったままクリーニングされると、濡れてぶよぶよになったり、紛失したりする可能性があります。
ペンが入っていたらインク染みがついてくしまうことも!特に気をつけたいポイントです。
以上のチェックが済んだら、クリーニング屋さんに持っていきましょう!
このとき、もう一つ注意点があります。
クリーニングに出す時には、スーツが必要な日に間に合うように仕上がるのかを、確認することです。
一般的なドライクリーニングの場合、3〜4日かかります。ただ、繁忙期になると、もう少し日数がかかる可能性もあるんです。
仕上がったスーツを受け取れる営業時間も、把握しておくといいですね。
出す前にスーツに汚れを発見したら?対処方法はこちら!
「ボールペンのインクがついてしまった!」「食事をこぼしてしまった!」などの理由で、スーツを汚してしまうこともありますよね。
「明日も着るからクリーニングには出せない…」「クリーニングに出すほどの大きな汚れではないかな?」という場合は、スーツも自宅でシミ抜きをすることができるんです。
クリーニングに出す前に、「少しでも自分でシミ抜きをして、シミ抜きのクリーニング代を浮かせたい!」という場合にも、まずは自分でシミ抜きをしてみてもいいですね。
ポイントは、「何による汚れなのか」ということです。
汚れは、「水に溶ける汚れ」と「水に溶けない汚れ」の2種類に分けられます。
汚れの種類によってシミ抜きの方法は違います。間違えると、逆にスーツにシミをつけてしまうことになりますので、注意してくださいね。
それでは、汚れ別のシミ抜き方法をご紹介します!
・水に溶ける汚れ(ソース、醤油、ケチャップ、ビールなど)
水をかけるとじわーっと広がる感じの汚れです。
このタイプは、汚れの下に乾いたティッシュやタオルを敷き、濡らしたタオルで汚れの上から叩けばOKです。下に敷いたティッシュやタオルに汚れをうつすイメージです。
それでも落ちなければ、台所用の中性洗剤を薄めたものを濡れたタオルにつけて、また汚れの上から叩きます。
その後、下に敷いたタオルと叩くタオルをキレイなものにして、濡らしたタオルで中性洗剤を洗い流すイメージでさらに叩きます。
・水に溶けない汚れ
口紅などの化粧品、ボールペン、ワイン、マヨネーズなど
水をかけるとはじく感じの汚れです。
このタイプは、濡れたタオルで叩くとますます汚れがスーツの生地にしみついてしまうので、絶対NGです!
口紅などの化粧品やワイン、マヨネーズなどの汚れは、まず乾いたティッシュなどでぬぐうように拭き取ります。
それから、汚れの下に乾いたティッシュやタオルを敷き、台所用の中性洗剤をタオルにつけて、汚れの上から叩きます。
汚れがとれたら、下に敷いたタオルと叩くタオルをキレイなものにして、濡らしたタオルで中性洗剤を洗い流すイメージでさらに叩きます。
なお、油性のボールペンは中性洗剤よりもアルコールを使うほうが落ちやすいです。血液は酵素入り洗剤を使い、同様の方法で叩き洗いします。
これらの方法を使ってもキレイにならなければ、クリーニング屋さんに持って行くことをおすすめします。
「クリーニングしてもらうなら、自分でシミ抜きしなくてもいいんじゃない?」という声も聞こえてきそうですが、シミ抜きはスピード勝負です。自分で出来るだけシミ抜きをしておくと、クリーニング屋さんでのシミ抜きがよりスムーズにいく可能性が高くなります。汚れがついたら、すぐに正しい方法でシミ抜きをするようにしましょう!
まとめ
今回は、スーツをクリーニングに出すときの手順やチェックすることをご紹介しました。
クリーニング後のトラブルを予防するため、事前に汚れやキズの有無を確認し、気になるところはクリーニング屋さんに伝えるようにすることをおすすめします。
もしスーツに汚れがついてしまった場合は、汚れに合わせた正しいシミ抜きを自宅で行ってもOKです!落ちきらなかったとしても、応急処置をしておいたほうが、クリーニングでも汚れが落ちる可能性が高くなりますよ。