冬になると食べたくなるおでん!
中でも大根は味が染みていると
とーっても美味しいですよね。
そのためには、大根の下茹でが大事なのに…
うっかり忘れておでんを作ってしまった!
どうしよう!?作り直し!?
いえいえ、実は大根は下茹でしていなくても大丈夫なんです。
では、どうして大根の下茹でをするのでしょうか?下茹でをしなくていい理由は?
詳しく解説していきましょう!
大根を下茹でするのはなぜ?
「大根は下茹ですると美味しくなる」とは、
料理をする人なら一度は聞いたことが
あるかと思います。
大根で料理をするときは、
当たり前のように下茹でをしている人も
多いのではないでしょうか?
でも、どうして下茹でしたら美味しくなるのか、
ご存知ですか?
そこは意外と知らないですよね。
下ゆでにはアクを取り除く効果がある
大根には、独特の苦味があります。
「アク」とも言います。
大根の苦味はなかなか強いので、
そのせいで大根が苦手な子どもも
多いようです。
苦味が残った大根は、えぐみもあって、
大人ですら料理しても
ちょっと食べにくいんですよね。
下茹でをすることは、
大根からこの「アク」を
取り除く効果があります。
下茹でにはお米のとぎ汁が効果的
下茹でのときには、ただのお湯よりも、
米のとぎ汁を使うと、より効果が高いことも
よく知られていることです。
米のとぎ汁には、
ぬかに含まれるビタミンや酵素、
でんぷんが含まれています。
そのため、
それらがアクを包み込んでくれる他にも、
大根に染み込むと柔らかくなったり、
煮崩れしにくくなったり、
甘みが引き立ったりという効果があるんです。
下茹でをすると大根が柔らかくなりますから、
柔らかい状態からおでんのだしや煮汁で煮込むと、
味がより染み込みやすいこともメリットです。
大根は下茹でしなくても大丈夫!
「おでんの大根=下茹でをする」というのは、
もはや常識というほど、
みんなが知っています。
ところが!
最近は「大根は下茹でしなくてもいい」という
意見が増えてきているんです。
管理栄養士や料理研究家といったプロの方の中でも、
そのように言う人が増えています。
その理由が、
「最近の大根にはあまり苦味がないから」なんです。
冬にとれる大根には苦みが少ない
最近の農業技術の進歩で、
苦味の少ない大根が作られるようになり、
手軽に私たちのもとに届くように
なってきたのです。
ただ、それでも苦味に注意が必要なことがあります。
「旬の時期ではない大根」を食べるときです。
大根の旬といえば、「冬」ですよね。
大根は、寒さの厳しい冬に育つことで、
土の中で凍ってしまわないように自ら糖分を蓄えます。
そのために、旬の大根は甘くなるのです。
一方、旬ではない夏などの
暖かい時期の大根は凍る心配がないので、
糖分を蓄える必要がありませんよね。
そのため、甘みが少なく、
苦味や辛味が残りやすいんです。
おでんの場合は冬に作られることが多く、
この時期の大根は甘いため、
「おでんの大根は、
下茹でで苦味を抑える必要はない」と
言われているのです。
一方、夏などにおでんを作る場合は、
下茹でをしたほうがいいというわけです。
特に、ふろふき大根や煮物など、
大根そのものの味を楽しむ料理は、
旬以外は避けたほうがいいと言われていますよ。
まとめ
今回は、
「おでんの大根は下茹でしなくてもいい」と
最近言われている理由について、
解説しました!
大根を下茹でするのは、
苦味やえぐみといったアクを取り除くためです。
ただ、最近の大根はアクが少ないものが
増えているので、下茹でをしなくても
美味しいおでんの大根が出来ちゃいます。
ですが、それは旬である冬の話です。
旬以外の季節の大根は、
甘みが少なく苦味を感じやすいので、
下茹でをすることがすすめられますよ。
下茹でしなければ、料理を時短できますよね。
冬にはぜひ試してみてくださいね!